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白城の里 旧大内邸

山里の主婦の
〝当たり前〟が
感動を呼ぶ〝特別〟に

八女市立花町の山あいにある『白城の里 旧大内邸』は、明治末期〜昭和初期に普通選挙の実現や東アジアの友好に力を尽くした大内暢三の生家で、八女市の文化財に指定された町家造りの建物だ。しかし、今では田中真木さんの『母の膳』を頂ける古民家としての方が有名かもしれない。
 もともと大内家と親交があった真木さんは、人が住まなくなっていた名家の建物を、町の文化財として保存しようと運動を続けてきた。そして、保存活動が実って修復された後、保存会として運営を任される。
 あたりは飲食店もないような片田舎。わざわざ訪れてくれる人に日頃の主婦業の延長で簡単な料理を振る舞っていたところ、地の野菜を使った田舎では当たり前の素朴な料理が新鮮に感じられたのか、口コミで評判となっていった。スタッフを増やしてその人件費だけでも賄えるようにと整えていくうちに、現在のスタイルができ上がっていったという。
『母の膳』と名付けられたコース料理は、真木さんが自ら摘んでくる山菜や農家のスタッフが持ってくる旬の野菜を中心に構成される。
「普通はメニューが先にあって材料を揃えると思うんですけど、私は逆。いちばんおいしくて栄養のある旬の野菜があって、いじりまわさず、素材の味を生かすメニューにします。特別なことは何もしてません」と笑う。80年ものの〝ぬか床〟をはじめ、味噌などの調味料もほとんどが自家製。母から娘へと受け継がれてきた山里の素朴な味が、心温まるもてなしとして供されるのだ。
 真木さんの料理は、お父さんの影響も大きい。病弱だったお母さんに代わって、子どもの頃からお父さんの食事や酒肴を用意していた真木さんは、「魚を焼き過ぎるな、大根を煮過ぎるな」というお父さんの厳しい指示を、意味もわからないまま忠実に守っていたという。「褒めてもらったことは一度もないですが、父はいつも美味しそうに食べていました」。素材を活かす腕はお父さん仕込みなのだろう。
「専業主婦の感覚でやってきたから続けられたんです」と、あくまで自然体だ。「背伸びもせず、卑下もせず、淡々と日々を紡いでます」と笑いながら、今日も〝主婦業〟に精を出している。


色とりどりの料理が並ぶ『母の膳』は1人3000円〜(金・土曜、日祝日の完全予約制)。もちろん季節によって、日によって内容は変わる。季節の草花や手づくりのテーブルクロス、古い着物や帯の布を張った衝立など、室内も主婦の感覚でしつらえられている。80年もののぬか床は、毎日毎日混ぜられ継ぎ足されて伝えられてきた

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SHOP DATA
住所
福岡県八女市立花町白木3245
TEL
0943-35-0415
営業時間
見学 9:00〜16:30、 食事 金・土曜、日祝日の12:00〜(昼食のみ)※要予約
定休日
月曜
席数
駐車場
あり
カードの使用
不可
喫煙
不可
ホームページ
http://o-uchitei.net
アクセス
九州自動車道「八女IC」より車で約20分
ACCESS MAP

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