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三池港

大型船の接岸を可能にした鉄の扉

干潮時には沖合い数キロにまで干潟が広がる有明海。このため、大型船の来航がむずかしく、石炭の搬出は大牟田川河口から艀(はしけ)により、対岸島原半島南端の口之津港まで約70Kmを海上運送し、ここで約1,500名にも及んだ積み替え人夫の手で大型船に積み込んでいた。そこで、大型船に直積みできる港を大牟田に構築することとなった。明治41年に完成し「三池港」と命名された。
三池港の大きな特徴の1つである閘門は、船渠内の水位を干潮時でも8.5m以上に保つため内港との間に設けられた水門である。また、港の全形がハミングバード(ハチドリ)に似た形をしている。
閘門の扉は1枚の長さ12.17m、高さ8.84m、厚さ1.20m、重さ91.30トンを計り、扉の接するところは水漏れ防止のために南米から取り寄せたグリーンハートと呼ばれる船虫や水に強く、堅くて水に沈む木材を使用していた(現在はゴムとステンレスに変更)。
門扉の開閉は水流ポンプにより操作され、構造は今も当時のまま。関連施設として「旧長崎税関三池税関支署」や「旧三井港倶楽部」などの明治洋風建築の様式を見ることができる。
團琢磨は三池港築港に際し「石炭山の永久などということはありはせぬ。築港をやれば、そこにまた産業を興すことができる。築港をしておけば、いくらか100年の基礎になる。」と述べている。今も現役で稼動する三池港は、百年の礎を考えた事業だったのである。


取材memo
※三池港は島鉄高速船乗り場前広場にて随時見学可能
※旧長崎税関三池税関支署は無料公開(日曜10:00〜17:00)
※閘門などの稼働施設は非公開

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